
| 引っ越しが済み、所狭しと積まれた段ボールがすっかり消えたころである。ある朝、ミラが40度近い熱があるのに気がついた。ちょうど午前中にPMIで定期検診があるので、一緒に医者に診てもらうことにする。医者は診察後、「単なる風邪からくる熱ですから、心配しないで」とだけ言い、熱冷ましの処方箋を書いてくれた 帰宅後、早速熱冷ましを飲ませる。続けてミラは大好物のバナナを食べ始めたのだが、突然、立ったままの姿勢で後ろに倒れてしまった。びっくりしてミラを見ると、小さく「うーん」と唸ったきり、意識がなくなってしまった。急いで、壁に貼っておいた〈POMPIERS 消防署〉の番号18に電話する。以前、陣痛時に緊急なら救急車か消防署の救助車〈SECOURS〉を呼べと聞いたことがあったのを思い出したのだ。度を失って声が震えてしまいながらも、なんとか電話で状況を説明。 だがどうしても自宅のドアの暗証番号が思い出せない。「とにかく家まで来てくれ」と伝え、待つこと2、3分あまり。本当にあの真っ赤な救助車が家の前に停まり、大男が5、6人もやって来たのだった。そのころにはミラも意識を回復し、部屋の真ん中でキョトンとして座っていた。たった一人の赤ちゃんを大男らが取り囲んでいるのは珍妙な光景でもあった。そして検査のため、病院まで救助車で送ってもらうことに。 いつかフランスで娘と消防署の救助車に乗る日が来ようとは、夢にも思わなかった。(瑞) |
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| 歴史の宝庫、パリ天文台を見学した。 | ||||
17世紀半ばに芸術や文学、そして科学アカデミーを創設したルイ14世が、同じ時期に現在の14区にパリ天文台を建設した。当時まわりを囲むのは修道院とのどかな田園風景で、小高い丘の上に位置することもあり天体観測には適した環境だったという。初期の天体観測法は、屋根など高い場所に立てられた筒の先に直径15センチの対物レンズをつけ、天文学者つまり観測者たちは地上から接眼レンズで対物レンズを狙い月や星を眺めていた、という。この原始的な観測法の後さまざまな望遠鏡やレンズが開発され、天文学が進歩していく。一方では天文学から派生した天文測定学によりメートル法が考案され、1793年の国際度量衡協定で採用される、などパリ天文台にはたくさんの歴史が詰まっている。 毎月第1土曜日の午後のみ行われる一般の見学では、天文台の歴史と歴史の貢献者たちの逸話が説明され、望遠鏡や測定器などのオブジェを見ることができる。フランスの子午線が天文台の真ん中を南北に貫くことを知っていましたか?そしてパリのあちこちに子午線が通る印として歴代館長アラゴAragoの名をとったメダル(写真)がはめ込まれていることは? 25年前まで使われていた屋上にある観測室を見学した後、フランス歴代の時報を告げる機械の展示室を見学して約2時間のコースはおしまい。「ふーん」「へえー」をこんなに連発したのは久しぶり。(海)Observatoire de Paris : 61 av. de l'Observatoire 14e 01.4051.2301 2.5e/5e。 ★見学は要予約。このコースは天文学に興味のある中学生から。学校など児童向けの見学も受け付けている。 |
●Jack et le haricot magique フランスの子供たちも『ジャックと豆の木』が大好き。この民話の音楽劇『Jack et le haricot magique』が大好評で続演決定。ジャック、おんどり、牛、大きなクモが歌ったり踊ったりで大騒ぎ。ジャックを追いかける鬼もすごくこわいらしい! 6月29日までの水と土/15h。10e。 Thatre des dechargeurs : 3 rue des dechargeurs 1er 01.4236.0002 M。Chatelet ●Papa ![]() 父(アラン・シャバが渋い演技)と息子のルイが車に乗って母に会いに行く。車内や一泊したホテルで、父はいつも以上に上機嫌に見え、ルイを楽しくさせることに一所懸命だが、そこには悲しい秘密が…。監督はモーリス・バルテルミー。(真) ■水曜の午後は童話を楽しむ G.サンド作童話などの語りを楽しもう。水/14h(休暇除く)。5-10歳 : 3.8E。 Musee de la Vie romantique : 16 rue Chaptal 9e 01.5531.9567 |
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