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2005/01/15

ボルドーはワインだけじゃないのだ。

  サッカー強し!
 
大学医学部の神経科部門が有名だ
控えめだから誤解されやすい
 
なんといったってワインじゃ!!
 
  カノジョの出身地はボルドー…
  いいところよ
奴隷貿易で富を築いた町さ
  性格が冷たいからきらい
 
「〈ボルドー〉と聞いて連想するものは?」
「ボルドー人ってどんな人?」
ボルドーに向かう電車が出発するモンパルナス駅、電車の中、
ボルドーのトラムの中で聞いてみたら、
こんな答えが返ってきました。
が、さてさて、1泊2日のショートトリップで、
我々が実際に見たものは…。


議会広場 place du Parlement。
 

ガロンヌ川にかかるピエール橋。
 

ボルドー名物のお菓子といえばカヌレ。
 

リブルヌにあるモンテーニュの塔。
文・写真:月野里子、樫尾岳、ダン・ベロー
 

1920年代とは思えないル・コルビュジエ設計の団地。

  ボルドーのサン・ジャン駅に着き、すぐにトラムウェーに乗って旧市街へ。サント・カトリーヌ通りは黒山の人…。この通りは、ヨーロッパの中でもいちばん長 い歩行者専用の通りの一つだという。ボルドーに住んでいる友人のアドバイスに従って、そこから狭い通りを抜けてUtopiaという映画館に行ってみた。こ の名画座は入場料が6€と安いだけでなく、元教会の内部で映画が上映されているのだ。そのうえ、ここでは一杯飲んだり、食べたりすることもできる。


市内の移動にはトラムウェー。

 ボルドーをよりよく知りたいと思っている人には、Musée d'Aquitaineがおすすめだ。ガロ・ロマン時代、中世、英国に占領されていた時代、植民地との貿易で栄えていた時代と、この地方にとって重要だった過去をさかのぼることができる。
 夕食後は、みんなでボルドーの夜を楽しむことにした。駅裏のガロンヌ川岸に並ぶクラブでも、ヴィクトワール広場の学生が集まるカフェでもよかったが、僕 たちは旧市街にあるApolloというバーにした。ラム酒ベースのカクテルをちびりちびりと飲みながら、きょう一日の印象を話したり、ビリヤードを楽しん だり…。
  翌日は動きやすいように自転車をレンタルして、まずMusée d'Art contemporainへ行ってみた。素晴らしい建築だ。異国からの品々を保存していた植民地時代の倉庫を改造した1階では、食物についての興味深くて 愉快な展覧会が開催されていた。2階には若い建築家たちの仕事を紹介するスペースがある。そのあとは、テラスにあるCafé du Muséeで25のブランチをとった。こんなにおいしいブランチは初めてだったが、こんなに高いのも初めて。

  ふたたび自転車で、10数キロ離れたペサックへ。ブドウ園を抜けるとFruges-Le Corbusier団地がある。ル・コルビュジエ設計の団地というと、マルセイユにある11階建てのcite radieuseが頭に浮かぶが、ここの団地はそれとは似ても似つかぬもので、3、4階建ての家が50軒並んでいる。1924年、フリュジェスというこの 地方の実業家が、労働者たちが所有者になれるような低コストの住居の設計をル・コルビュジエに依頼し、彼の建築理論が最初に具体化されたものだ。残念なが ら、建築費が高すぎたり、地方政治家の反対にあったりして、計画は中断され、予定されていた127軒のうち52軒だけが日の目を見た。そのうちの一軒は市 に買い取られて博物館になっていて、天才ル・コルビュジエの一端を知ることができる。(ダン)

お気楽シャトー巡りと地元グルメに舌つづみ。

  観光局前からブドウ畑巡り半日ツアーへ出発。本日の目的地は、グラーヴ&ソーテルヌだ。総勢48人の参加者は、アメリカ、カナダ、ポルトガルの面々。そし てもちろん日本人も。ガイドのロランスさんの仏英2カ国語での軽快なおしゃべりを聞きつつ、まずはソーテルヌChâteau Myratへ。年代もののブドウ圧搾機のある小屋では、ご主人が熱っぽくワイン作りのノウハウや貴腐ワインの特徴などを語る。その奥、ワイン樽が並ぶ倉庫 での説明が終わると待ちに待った試飲だ。現在、フランスでのソーテルヌの消費量は、年間一人につきグラス一杯だけとか。たったそれだけと驚いたが、それだ けに貴重なのだと納得して、50cl瓶入り(19)をお土産に購入。
 グラーヴでは、Château Plantatへ。ここでも赤と白の製造法の違いや、「澄んだワインを得るために大量の卵白を使った結果、名菓カヌレが生まれた」といったウンチクを聞き、にわかに物知り気分に。試飲後、ワインの価格が1本10
と聞いて「安〜い」と思った自分にびっくり。ボルドーに来ると、普段は買わない、飲まないようなワインにも突如興味が湧いてしまうので、財布の紐には注意したほうがいい。



 夕食は、サンピエール教会近く、安くて美味しいレストランが集まるフォセ通りにあるL'Assiette du Vieux St-Pierreへ。16.50の コースから、地元の食前酒Lilletを使ったフォアグラと、鴨のブロシェット、オレンジカラメル風味を注文。フォアグラはフレッシュで美味。鴨も付け合 わせの野菜や、盛り付けも凝っていて感心する。デザートには熱々のチョコがかかったシューアイス、プロフィットロールを。これで16.50なんて、パリでは信じられない充実ぶりだ。ボルドー万歳!
 翌朝は、地元の物産が集まるというコルベールの朝市へ。生産者の直接販売が多く、新鮮なチーズや野菜、加工食品が手に入る。オイスターバーもあり、ボル ドーは、フォアグラなどの南西の食材だけでなく、大西洋の海の幸もあるグルメ天国だと実感。こうした市の一角に、ヤツメウナギlamproieの缶詰を売 るおばちゃんを発見! 名物のalose(ニシンの一種)もあったが、購入は念願の〈ヤツメウナギのボルドー風〉だけに留める。このヤツメウナギ、手間ヒマかけて、血と赤ワイン で長時間煮るそうだ。おばちゃんはキャビアに次ぐ美味と豪語し、気に入ったら通信販売もOKだからと問合せ先をくれた。
*後日、友人宅にて試食会を敢行。オーブンで温めただけだが、濃厚なソースはビーフシチューのようで旨い! ウナギの身も、魚というより肉に近い食感で、友人たちにも好評だった。今後はボルドーへ行ったら、ヤツメウナギ! が合い言葉だ。(月)
  Marche aux puces掘り出し物が…

モンテーニュの跡をたどって。

Je ne peints pas l'estre. Je peints le passage
(Livre III, chapitre 2)

 ボルドー特集。行かなくてはならない、何かが語りかけていた。数年前に車で廻ったボルドー。その時には行きそびれたモンテーニュの城。次々と呼び起こされるモンテーニュの思い出。ワイン畑の緑、ワインの香り。そして旅立つ。
 モンテーニュの城に行くにはボルドーから約30キロ手前のリブルヌでTGVを降り、ボルドーからサルラへ向かうTERに乗り換えだが、このリブルヌLibourneで途中下車。
 駅から百メートルほど歩くと右手には観光局、正面には歩行者天国になっている商店街がある。その中ほどにあったケーキ・チョコレート屋に立ち寄ったあ と、16世紀の建物に囲まれた中心広場(1)に出る。すでにモンテーニュの生きていた時代の雰囲気に包まれる。広場からさらに10分くらい歩いて川に出 る。これで街の中心部を20分で抜けたことになる。駅に戻るのに今度は裏道を通ってみる。ところどころに16世紀の古い造りの建物がある。昼食を観光局の 斜向かい、20世紀初頭からあるという天井の高いレストランLe Grand Café de l'Orientでとる。ブドウが混ざっているタルタルステーキにフォアグラがのっているものと、サンテスタッフの赤を一杯。ゆったりしているとちょう ど電車の時間。







  電車は8分でサンテミリオンに。そこからモンテーニュの塔へいく最寄り駅ラモット・モンラヴェルまでは10分。左右にブドウ畑が広がる。駅に着くと連絡し てあったガイドさんが車で待っていた。そして城へ。モンテーニュが『エッセー』を書いた塔。そこで死を迎えた塔。4世紀という時間を超えて残っている塔。 かつてモンテーニュが踏んだ石の階段。かつてモンテーニュが歩きながら、本を手に取りながらつれづれと瞑想していた図書室。この塔からは、彼の自由奔放な 思想がいかに動いていたか、渦巻いていたかが感じられる。感無量。
 お城の周りを散歩してフランス語のみのガイド付きの見学をした後、モンテーニュの時代より前からあったというワイン畑から作られたワインの試飲。ベル ジュラックの赤とモンラベルの白。いずれのワインも「お土産ワイン」ではなく、至極立派な味。途中ワインのためにサンテミリオンに寄ることも考えていた が、このワインに出会ったことで大満足。
 帰りはモンテーニュが馬でここを通ったかもと思いながら、駅まで4km弱の道を歩く。途中、車がときおり止まって、乗せていこうかといってくれたが、最後まで歩く。駅に着いたのが40分後。そして18時13分発ボルドー行きの最終電車に乗り、ボルドー市内に着いたのが19時近く。パリを出てから11時間、心身ともに充実した一日だった。(樫)

Mon stile et mon esprit vont vagabondant de mesmes. (Livre III, chapitre 9)


   
   


●観光局
-12 cours du 30 juillet 33080 Bordeaux
05. 5600.6600 無休
www.bordeaux-tourisme.com
-半日ワイン畑巡りツアー(13h30発30
)。11/16〜3/31は、水、土のみ。メドック、サンテミリオン、グラーヴ&ソーテルヌのいずれか。4/1〜11/15は毎日敢行。曜日ごとに行き先が設定されている。

●交通
-パリーボルドー間はTGVで約3時間。
2等車で往復約137

-市内の移動はトラムウェーの利用が便利。切符1枚1.40€で1時間有効。10回券10.10€。観光には1日券4.10€または7日券9.70€などが割安。
-レンタル自転車は〈Le 63〉で。
 63 cours d'Alsace et de Lorraine - 05.5651.3941/
06.6432.6054 1日10€/2日間15€。

●美術館 / 博物館ほか
-CAPC Musée d'Art Contemporain :
7 Ferrere 05.5600.8150 11h-18h(水 -20h 祝休)
常設展は入場無料、企画展は5€
-Musée d'Aquitaine : 20 cours Pasteur 05.5601.5100
11h-18h(月祭休)常設展は入場無料、企画展は5€

-Maison Fruges - Le Corbusier :
4 rue Le Corbusier 33600 Pessac 05.5636.5646
バス45番 Ronsard下車。
水・金・日 14h-18h、木 10h-12h/14h-18h、
土 10h-12h/14h-17h
水 14h-18h、木 10h-12h/14h-18h、
土日 14h-18h30
-Cinéma Utopia : 5 place Camille Julian 05.5652.0015
www.cinemas-utopia.org/bordeaux/

●レストラン
-La Tupina :
6 rue Porte de la Monnaie 33800 05.5691.5637
昼コース16
、32。詳細はレストランの欄を。
-L'Assiette du Vieux St Pierre :
14 rue des Faussets 05.5651.6655
夜のコースは12.50
〜とリーズナブル。月休。
-Le Café Japonais : 22 rue St-Simeon 05.5648.6868

●バー
L'Apollo : 19 place Fernand
05.5601.2505

●菓子店
Canelée Baillardran : 263 rue Judaique
05.5699.1375
www.baillardran.com
ボルドー名菓カヌレはここで。ガラス張りなので製造工程も見られる。


●商店 / ブティック
-Jean d'Alos(チーズ):
4 rue Montesquieu 05.5644.2966
-Pecherie Bonnin(ヤツメウナギの缶詰):
25 chemin du Sauterneau 33450 St- Loubes
05.5668.6557
コルベールの朝市の魚屋。ヤツメウナギのワイン煮:1缶13
/300g、20/400g、35/800g。
-Cousin et Compagnie(ワイン):
place du Parlement 05.5601.2023 www.cousin.fr
無休(16h-22h)
-Maison du Japon(日本食品・着物・書籍・版画他)
28 rue de Cheverus 05.5679.0536 www.maisondujapon.com

●マルシェ
-Marche Colbert : quai des Chartrons 日曜7h-16h
-Marche Biologique : quai des Chartrons 木5h-16h
-Marche aux Puces : St Michel教会前

●フランス語学校
-Alliance Française : 126 rue Abbé de l'Epée
33000 Bordeaux +33 (0) 5 56 79 32 80

www.alliance-bordeaux.org

●ホテル
-Hotel de Normandie ★★★ :
7-9 cours du 30 juillet
T: 05.5652.1680 F: 05.5651.6891
www.hotel-de-normandie-bordeaux.com
S : 88€〜/ W : 145€〜 朝食 : 14.5€

町の中心、観光局前にあり買物、観光に便利。
Libourne
-観光局 : 40 place Abel Surchamp 33500 Libourne 05.5751.1504
www.libourne-tourisme.com 日祭休
-Hotel Decazes ★★ : 22 place Decazes 05.5725.1901
S : 40
前後/ W : 45e〜
-M. Lopez(ケーキ・チョコレート):
18 rue Gambetta 05.5751.1576
火-日 8h-12h30/14h30-19h
-Le Grand Cafe de l'Orient : 6 esplanade F. Mitterrand
05.5751.1759 無休 -02h
食事は12h-14h/19h-22h 20
前後
-Château Michel-de-Montaigne / Tour historique de Montaigne :
24230 Saint Michel de Montaigne.
T/F 05.5358.6393
www.chateau-montaigne.com
大人料金5
。開館時間はサイトで参照のこと。ガイドさんによると、前もって伝えておけば、駅までの送迎も可。
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