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2004/04/15

RERに乗って春をさがしに。

に乗って春をさがしに。
広々とした畑も春の色。
コンフラン・サントノリーヌは、ペニッシュの港町。
ミリー・ラ・フォレのチャペル。




春です。
パリ南北東西の郊外へ向かって走っているRER線に乗って、春をさがしに出かけました。
森の中で春の空気を胸いっぱいに吸ったり、ペニッシュの港町でレストランに入ったり、「王の菜園」のさまざまな植物を観察したり、コクトーの壁画に見入ったり…。

ペニッシュの港にも春の気配がただよっている。
Conflans-Sainte-Honorine —RER A3線Conflans-fin d'Oise駅下車
 日射しが暖かくなってくると、水辺が恋しくなる。ペニッシュの町を散策するのはどうだろう?
 行きはRER線を使わず、国鉄のサン・ラザール駅からMantes-la-Jolie方面に乗りConflans-Ste-Honorine駅へ。下車したらセーヌを目指し、15分ほど南下する。まずは川岸の観光局で地図を入手。観光局を背に左手へ3分も歩けば、ペニッシュが寄り添うように仲良くただよ うサン・ニコラ港。ここでの見どころは、今年でちょうど100歳という文化財指定の長老船 "Le Jacques" だ。黒光りする船体が凛々しい。シーズンには毎週末見学会が催される。
 この辺りは"Vieux Conflans" といい、古くからの町の中心地だった。
11世紀に建立されたモン・ジョワ塔やサン・マクロー教会、膨大な河川航行関係の展示物を誇る河船博物館などがある。そして展望台から、くすんだ赤い屋根 の並びやセーヌの流れを見下ろすのも忘れないように。すべて密集しているので、地図か看板を頼りに歩けば、すぐに見つかるはずだ。
 さて再び川沿いに戻ったら、今度は逆行し、ペニッシュの中にある珍しい教会 "Je sers" を目指す。フランスに六つ存在するという教会船のうちの一つだ。入り口のマリア様に挨拶して足を踏み入れると、階下にチャペルが広がる。手作り風のステン ドグラスから、柔らかな光が降り注いでいた。やはりふつうの教会とは違い、奥にはバーカウンターもあるのが一興だ。
 そろそろお腹もすいてきた。川岸にはいくつか評判の店もあるが、予約なしでも入れ、教会船を越えさらに10分ほど直進したところにあ る"L'Armagnac Bigorre" へ。地元民に親しまれているレストランだ。セーヌを眺めつつ、アルマニャックと海の幸を味わいたい。コースは18ユーロから。ここまで来たら、パリに戻る RER B3線の駅Conflans-Fin-d'Oiseは、もう目と鼻の先なのだ。(瑞)



港を前にしてパイプをくわえながら絵を描く人…。
100歳の長老船"Le Jacques"。

*観光局:
1, rue Rene Albert 01.3490.9909
www.conflans-tourisme.com
*L'Armagnac Bigorre :
cours de Chimay 01.3972.8836


船上の教会。
帆柱が見える。

森の中は水仙が花ざかりだった。
Parc Forestier National—RER B5線Sevran-Livry駅下車
  パリの北駅から20分でSevran-Livry駅に着く。駅前広場からウルク運河のポプラ並木が見える。スブラン国立森林公園へは、橋を渡ってから左に 向かうのだが、運河沿いの小道へ下りて歩いて行こう。ポプラの浅緑色の芽がふくらんでいる。運河ではカモが小ガモを従えて気持ちよさそうに泳いでいる。 ジョッガーがボクらを追い抜いていく。
 ツタが垂れ下がっている二つ目の橋で上にあがると、115ヘクタールの広さがある森林公園の入り口。ここは1867年から1973年まで弾薬工場があっ たところで、アルフレッド・ノーベルも1879年から10年間スヴランに滞在し、この工場で実験を続けたという。
 平日のお昼ごはん時だったせいか、森の中はボクらだけの世界、といってもいいくらいに静かで、シジュウカラなどの鳥の声がこだましている。足元にはいた るところ、スイセンが咲きそろっている。「あっ、リス」と友人がささやいた。きょろきょろあたりを見回しながら、するするっと太い幹を登っていく。カシの 木が多い。見上げると新芽をつけた枝ぶりが美しい。セコイアの大樹も2本見つけたぞ。
 ゆっくり一周すると、軽く2時間はたってしまう。ヤギやロバ、アヒルがいる農園、ピクニックやフリスビー遊びに最適な広い芝生、高台にはいろいろと遊べ る児童用のプレイランド…。中央には松林で囲まれた沼があり、そこは、カモやオシドリだけでなく、時にはサギやカワセミもやってくる鳥たちの楽園だ。パリ から15キロ、郊外の住宅地の真ん中にいることをすっかり忘れてしまう。(真)


*森林公園内での植物の採取は禁止。
バードウォッチング用双眼鏡があると倍は楽しめる。



*広い芝生近くに公園保護協会経営のカフェがあるが、閉まっていることもある。水筒持参、サンドイッチやおにぎりも用意してピクニックです。
*週末は静かな午前中がねらいです。
*森林公園の開園時間:
春・夏は8hから19h45まで。

見てもよし、食べてもよし。
Potager du Roi—RER C5線Versailles-Rive Gauche駅下車
  RER C線でパリから西へ30分、終点ベルサイユ・リーブ・ゴーシュ駅からベルサイユ宮殿に向かったら、門には入らずに左側の道に入ろう。サン・ルイ聖堂を目指 して歩くとすぐ脇にあるのが、「王の菜園Potager du Roi」。ここはルイ14世の時代に王宮の食卓に出す食材を栽培するためにできた畑で、当代切っての園芸家ジャン=バティスト・ド・ラ・カンティニによっ て1678年から1683年にかけて造られた。
 畑とはいっても王に捧げられた観賞用庭園でもあり、17世紀フランス庭園の創意工夫が散りばめられている。王の散歩コースに合わせて沼地に場所が決めら れたため、ラ・カンティニは、排水システムを完備したり、畑に適した土を運び入れたりと大変な苦労をしたそうだ。また、王を喜ばせるために遠い外国から 持ってきた珍しい食材も栽培していた。「余は満足じゃ!」というルイ14世の高笑いが聞こえてきそう。
 革命後は農業実験場になったが、1976年、敷地内に国立高等造園学校ができ、そして1991年からは一般に公開されている。
 四角形の敷地は9ヘクタールある。入り口側は高台になっていて、そこからシンメトリーで端正なデザインの庭園が一面に見渡せる。正面はグラン・カレと呼 ばれる3ヘクタールの四角い野菜畑だ。梨の木の垣根で均等に16に区切られたこの野菜畑には、春にはアスパラガス、ほうれん草、ルバーブ、夏にはトマトや キュウリなど、50種類もの野菜が育てられている。梨の木の垣根は若木のころから平たく伸びるように細工してあり、まるで唐草模様のレースのようだ。周囲 にはさらに12の庭園が広がっていて、リンゴや梨、イチジク、スモモ、キウィなど5000本の果樹のほか、高原植物やハーブなどが植えられ、季節ごとに姿 を変える。
 また造園学校の実習コーナーをのぞくのもいいだろう。王の菜園の世話をするのは15人の庭師たちだ。園芸に興味がある人は、彼らに質問をしてみてはどうだろう。
 毎年収穫される50トンの果物と30トンの野菜はどこへ…という心配はご無用。現地で直接購入できる。採れたての食材のほか、ジュースやジャム、園芸関係の本も充実。春の色と香りだけでなく、食欲も満たしてくれるのもうれしい。(仙)





10 rue du Marechal Joffre
78000 Versailles 01.3924.6262
10h〜18h 無休(11月1日まで)

*入場料 : 平日 4.50e、土日祭 6.50euros
学生・子供は毎日3euros
*土日祭日は毎時間ガイドあり
www.potager-du-roi.fr

梨の木。ラ・カンティニ像。

丘を越えてゆこうよ♪ 健脚向けハイキング付き。
Milly-la-Forêt—RER D4線Maisse駅下車
 「げげっ何もない!」がRERの駅を降りた私たちの感想。日曜でバスはなく、タクシーどころか、駅の窓口もこの日は臨時休業。かろうじてあった周辺地図で確認し町まで片道約5kmを歩くことになった。
 健脚を誇る友人は、「40分くらいね」とさらっと言い放つ。一本道を行くだけなので道を間違える心配はないけど40分! 天気がよければ歩くのは気持ちがいいが、隣をびゅんびゅん車が走り抜けるので、子供連れには不向きだ。丘を上り、春らしい草原を抜け、下ると中世の趣きの ある可愛らしい町にたどり着いた。
 町を通り抜けてサン・ブレーズ・デ・サンプル礼拝堂へ。小さなチャペル内には、コクトーの手がけた壁画とステンドグラス。足下は「あなた方と共にここに居る Je reste avec vous」と記されたコクトーのお墓になっている。
 町の中心には15世紀からの木造の市場があり、周辺にはカフェや商店が軒を連ねる。ここで名産の蜂蜜とミントティーを入手した。
 休憩のあとは、町の反対側にあるコクトーが晩年を過ごした館へ。現在は正面にプレートが掲げられているだけだが、2005年には博物館として開館する。
 時期があえば必ず寄りたいのが、森の中にあるジャン・ティンゲリーの巨大彫刻「ル・シクロップ(ギリシャ神話のひとつ目巨人キュプロス)」。ミリーの町 からメス駅の方向に行き、途中ロータリーをEtampes方向に少し行くと"Le Cyclop" と記された標識がある。それに従い、森を行くと、いきなりこの鏡のモザイクの巨人がぬっと目の前に出現するのだ。内部は見学でき、ニキ・ド・サンファー ル、セザールらの作品も展示されていて面白い。残念ながら作品保存のため、10歳未満の子供は入場できないのでご注意。森でのピクニックもおすす め。(月)



サン・ブレーズ・デ・サンプル礼拝堂。




コクトーの壁画。



*バスは12:54/13:32発、帰りは17:25発。
学校休暇以外の水・土のみ運行。
*観光局:01.6498.8317 
*Chapelle Saint-Blaise des Simples:
rue Jean Moulin
10h-12h/14h30-18h(復活祭〜万聖節 火休)
10h15-12h/14h30-17h(万聖節〜復活祭
土日祭日のみ) 入場料:2euros

ル・シクロップ。

子どもといっしょに。
●Sea Life(水族館)
ショッピングセンター "Val d'Europe" 内。毎日10h-17h30 11e/8e(3〜11歳)
RER A4線 Val d'Oise駅。www.sealife.fr

●Disneyland-Paris
おなじみのディズニーランド。
毎日。開園時間はHP参照。
40e/30e(3〜11歳)
RER A4線Disneyland駅。
www.disneylandparis.com

●Playmobil Fun Park
「プレイモビル」で好きなだけ遊べます。火〜日 10h-19h 無料
22 rue des Jachères, Parc Silic Fresnes
RER B4線Anthony駅から396線のバスに乗りLa Cerisaie 下車。
www.playmobil.fr

●La mer de sable
カウボーイショーや動物園。
16.50e/13.50e(3〜11歳)
RER B3線Roissy Charles de Gaulle駅からシャトルバス。(4月、5月、6月、9月10h30発。6月、7月、8月の日曜は10hと11h20発)
www.merdesable.fr

●Parc Asterix
アステリックスのテーマパーク。4月から10月までオープン。開園時間はHP参照。32e/23e(3〜11歳)。
RER B3線Roissy Charles de Gaulle駅からシャトルバス(9h30から18hまで30分おき) www.parcasterix.fr

●Base de loisirs d'Etampes
クライミング、ポニークラブ、アーチェリー、カヌー、釣り。夏は波のプール。
5 av. Charles de Gaulle
RER C6線Etampes駅下車徒歩15分。

ガイド
パリ郊外には、王侯貴族の城や森、名所旧跡、あるいは自然探索、サイクリングのコースなど数え切れない。城や名所旧跡を訪ねたい人にはMichelin社 発行のLe Guide Vert "Ile-de-France"(14€)がいいだろう。家族連れでいろんな所に行きたいという人は、バスや電車での行き方も詳しいHachette社の Le Le Guide du Routard "Ile-de-France" (11.90€)がおすすめだ。



 


*RER線はパリ(1ゾーン)からの距離によって
 8ゾーンまであり、乗車券の値段も違ってくる。
*グループの時は10枚まとめて買うと20%割引。
*何回も乗り換え、いろいろ な所に行きたい人は、1日の乗車回数が無制限のMobilisが便利。
 例:1-4ゾーン 8.75€
    1-7ゾーン 16.80€

若者向けの定期券 Imagine "R" を持っている人は、週末は、イル・ド・フランス内ならどこにでも行けます。

*目的地に着いてからサイクリングという人は、RER内に自転車を持ち込むことができます。
 土・日・祭日は一日中。平日はラッシュアワーをのぞく6h30前か、9hから16h30の間、そして19h以降。
 残念ながらメトロには自転車を持ち込めないので、最寄りのRER駅まで行かなくてはなりません。(1号線のみ、日曜・祭日の16h30までは持ち込み可能)
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