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n°630 : 2008/4/15
パリの子育て・親育てー 45
ミラの濃いスキンシップ…。
 私の子供時代にくらべて、ミラは他人と濃いスキンシップをする。男女限らず友だちと、いつも手をつないだり肩を組んだりしている。もちろん大人から抱きしめられたり、ビズされたりも日常茶飯だから、他人と体が触れ合うことに、ほとんど抵抗がないように思える。反対に一時帰国時など、ミラは大人から「大きくなったね」と頭は撫でてもらえても、抱きしめられたりチューをしてもらえることはそんなにない。彼女にとってそのような日本人的スキンシップは、もしや物足りないのではないかと思う。
 アイデンティティとは、母国語とか国籍の問題をこえ、何が自分にとって自然でしっくりくるかといった微妙な感覚と深くつながっている。だから、たとえ日本国籍を持ち日本語を上手に操っても、フランスに住んでいる限り、子供はフランス的なアイデンティティを体にしっかりと刻んでいく。なんとなく今まで「自分の子は自分が一番理解してる」と自惚れていたけれども、成長するにつれフランス的な行動パターンを次々と見せる娘を前に、そんな自信も揺らぐ。これから我が子が徐々に正真正銘のフランス人になっていくという未知の不安と、どうやって向き合えばいいのだろう。ここは割り切って、子供が伸び伸びと成長することを一番に考え、一抹の寂しさと、大いなる好奇心を道連れに、じっくりと見守るのが良いのだろうか。(瑞)

●植物園の歴史
 日曜日の午後、娘と久しぶりに植物園に行くことにした。幼稚園の年長組の時、1年間にわたってクラスで植物園に出かけては成長を観察したオランウータンのリンガに会いにいくのが娘の目的だ。私は植物園で桜の花見…。寒いとはいえお日様が出ていたので、すでに葉桜になっている桜の木を眺めながらお花見気分でおやつを食べる。その後動物園の入り口に行こうとしたら急にばらばらとあられが! とにかく室内に避難しようと駆けこんだのが、2月に開いたばかりの新しい展示スペース、Cuvier通り側にあるHôtel de Magnyだった。17世紀末から18世紀初めにかけて建てられたこの貴族の館の地上階には、フランス王家の薬草園として1626年に開かれ、1650年に一般に公開されるようになった植物園の歴史が説明されている。娘は植物園に初めてやってきたキリンの大きな絵の前で「ワー!」と声を上げ、お次は展示室の中央に置かれた大きな植物園の模型に見とれ、動物の剥製をつくるアトリエを描いた絵の前では目をまるくしている。
 王の薬草園から現在の植物園になるまで大きな役割を果たしたのが1739年から1788年まで王の総監として任務についたビュフォン侯爵だった。そういえば植物園の東側の道はBuffon通りだし、植物園の中央、グランド・ギャラリーを見守るように置かれているのもこのビュフォンという人の像…なるほどね、と納得。雨も止んだところで動物園に向かった。(海)

Jardin des Plantes Le Cabinet d'histoire :
57 rue Cuvier 5e www.mnhn.fr
10h-17h(火休)。特別展がある時には有料
(1€/3€) 。


●Horton
 心優しいおとぼけゾウ君ホートン。ある日、自慢の大きな耳が、目に見えない誰かの声をキャッチする。それは塵のように空中を舞う、小さな世界からのSOS。ジャングルの動物たちは、そんな世界を信じない。でも小人たちを救わなきゃ!
 「現代のマザー・グース」と誉れ高いドクター・スースの絵本作品を、20世紀フォックスがCGアニメに映画化。すでに全米Box officeでは第1位を獲得済み。仏語吹き替え版は "ch'ti" ダニー・ブーンが担当。佳作だがややオーソドックスにつき、ガラガラの時間帯で観ると気持ちが盛り下がるかも。コメディなんだから、満員御礼の映画館を狙い、回りのみんなと一緒に笑おう。対象年齢は3歳から。(瑞)

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