n°629 : 2008/4/1 |
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| タブーのないアートは楽しい。 Gelitin "La Louvre-Paris" |
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| オーストリアの4人の男性作家(アリ・ヤンカ、ウォルフガング・ガントナー、トビアス・ウルバン、フロリアン・ライター)による創造集団〈ゼリチン(以前の名称はゼラチン)〉の展覧会は、知る人ぞ知るの、今春の一大美術イベントだ。作品数は3000点以上。 展覧会用のポスターは、彼らが作ったものが美術館から承諾を得られなかったため、自分たちであちこちに張ったという。だから、地下鉄にも街にも大きなポスターはない。そしてなぜか、この展覧会のことは、パリ市近代美術館のサイトにも載っていない。通常準備されるプレス資料も、カタログもない。すべてがアングラ的なのだ。 ゼリチンは、2003年に、ザルツブルクの近代美術館で、「凱旋門」と題した、性器が勃起した巨大な男性裸体彫刻を展示し、市から苦情が寄せられたため、1週間で撤退を余儀なくさせれたという、スキャンダラスな話題にこと欠かないグループだ。 今回もその面目躍如。入るとすぐに、壁面一杯に張られた写真が目につく。よく見ると1枚1枚がアルファベットで、もっとよく見るとそれはウンコでできており、じっくり見ると、いくつかの文字がつながって詩になっている。これが、ゼリチン言うところの、アルファベットならぬ「カカベット」で、フランス人のために、仏訳版も作った。 ルーヴル(なぜか、定冠詞がLa)というテーマが示すように、会場全体がルーヴル美術館のゼリチン版だ。トイレットペーパーで作ったシャンデリア、前の展覧会の廃材をリサイクルした彫刻、モナリザ50点、ぬいぐるみの猫の頭が付いた王冠…美術館だからトイレもある。排泄している自分が見える鏡付きのトイレで、本当に使える。性器と排泄物のオンパレードだが、猥褻さがまったくなく、カラっとしている。 奇怪な人物がくんずほぐれつする細密画はボッシュを思わせ、ハチャメチャなようでも、彼らが西洋美術の伝統を受け継いでいるのがわかる。 タブーのないゼリチンの作品を見ていると、アートって楽しいな、とつくづく思う。遊び心に満ちていて、子ども時代の自由な発想を思い出す。パリでしか見られないから、ぜひお見逃しなく。説明不要で楽しんで下さい。(羽) |
パリ市近代美術館 : 11 av. du Président Wilson 16e 4月20日迄。月休。 ![]() |
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| Art dans la cité | |||
| 『レインボー・プラネット』 1999年創立の協会〈Art dans la Cité〉はEU諸国の病院に各国のアーティストを招待し、病院での作品展示や患者とのワークショップなどの活動を広めている。 昨年はフランスのアーティスト、レオポルデーヌ・ルーが四国の徳島国立病院に招待された。今年は日本人アーティストとしては初めて、いしばし めぐみが3カ月間パリに招かれた。 パリの南郊外ヴィルジュイフ市のポール・ブルース病院に彼女の『レインボー・プラネット』シリーズが寄贈されるほか、2月以来、患者と共同制作してきた石膏作品や、彼女の樹脂製の立体像を時計台下のホールからカフェテリアまでの通路に展示。回廊の天井(写真)や外壁に設置される虹色のインスタレーションも、病院内の人だけでなく通行人の心にも優しく呼びかける。いしばしさんは「これら虹の姿に出会う人たちに平和とハーモニー、平穏をもたらしたい」と言う。(君) |
![]() 4月7日10h、オープニング。 Hôpital Paul Brousse : M。Villejuif Paul-Vaillant Couturier(7号線)駅から約5分。 4月8日14h-22h、石膏・樹脂立体像を紹介。Galerie Atelier : 19 rue Reynie 4e M。Châtelet |
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