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Brice Hortefeux —
左派だけでなく与党内からも批判される移民相。
 ブリス・オルトフ移民・同化・国民アイデンティティ・共同開発相(49)が提案した移民規制法修正案は、国民議会で可決されたが、移民が家族呼び寄せビザを申請する際にDNAテストを導入するなどの項目を含み、左派だけでなく右派からも強く批判された。敬虔なキリスト教徒でヒューマニストのオルトフ氏の実母も、この法案に腹を立てていたというから、移民相、一時はパラノイア気味だったという。左派系日刊紙リベラシオンの記者にも「私のことをどう思っているか、あなた自身重々承知のことなのだから、このインタビューは47秒で終わりです」と答えたとか。
 とはいえ、移民への強硬な対応が極右の票をかき集めサルコジ大統領誕生の鍵になったことは事実だから、オルトフ移民相の決意はゆるがなかった。「アフリカ人の3人に1人が一日1ユーロ以下で生きているのだから、彼らがエルドラドと思っているヨーロッパを目指すのは、不幸ながら避けられない。だが、フランスが自国の領土に迎え入れたい者を選ぶのは当然の権利だ」
 1958年、ヌイイ・スュル・セーヌ市に生まれる。父は銀行の重役、母は歴史・地理の教授という恵まれた家庭で育つ。法律を専攻して、パリの法律研究学院を卒業。サルコジ大統領とは17歳からの親友で、サルコジ氏の補佐役として常に縁の下の力持ち的存在だった。大統領の最初の結婚の証人でもある。1992年に、オーヴェルニュ地域圏議会議員、1999年に欧州議会議員、2004年には民衆運動連合(UMP)幹部となり、2005年には地方自治体担当相に。今度のフィヨン内閣では内務相を望んでいたとされるが、結局は現大臣職に落ち着いた。
 「私は、エリートたちの声ではなく、民衆の声に耳を傾ける」と文化人、知識人の攻撃の矢をかわすオルトフ氏だが、その民衆の側からも反対運動が高まってきたらどう反応するのだろうか? (真)


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