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「フランソワ・バイルーは何を提案しているというのか? 彼の提案は、何もかも同じ鍋に入れて混ぜ合わせ、そうやって今の制度を永続させることで、これは結局、何もやらないという政策でしかない」
中道派、フランス民主連合UDFのフランソワ・バイルー大統領候補について、右派、民衆運動連合UMPのニコラ・サルコジ候補の弁。

「5年ごとの大統領選が始まると、その度に左派に言い寄って、選挙結果が出るやいなや元の中道に戻るということを、いつまでもやり続けるわけにはいかないでしょう」
バイルー大統領候補について、社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル候補の弁。

「同性愛者同士の結婚ということに関しては、バイルーはサルコジより右よりの考え方を持っていると思う。移民についての考え方も右派の典型的な考え方だし、彼の取り巻きも右寄りの経済学者や政治家が多い」
経済学者、フィリップ・アシュケナジ。

D I C O
identite nationale
(イダンティテ・ナショナル 女性名詞)
 UMPのサルコジ大統領候補は、大統領に選ばれたら、"ministere de l'immigration et de l'identite nationale(移民および国のアイデンティティ担当省)" を設けると公約した。 "identite nationale" という表現は、移民ゼロを目指す極右がその理論の拠り所として多用するもので、サルコジ候補の公約は極右への色目、と左派からだけでなく右派からも批判の声が上がっている。ブルターニュ、コルシカ、(オック語を話す)南仏の人たちが独自の文化や言語を誇りに思い、宗教に関してもカトリックからイスラームに改宗する人が増えているフランスに、先天的ともいえるアイデンティティ(同一性)は存在するのだろうか? これからも 論議が続きそうだ。(真)

大統領選挙の12候補のポスターを貼る掲示板が各都市に設置されたが、まだポスターはちらほら。


19通/54通
フランス人特有のファーストネームを持っている人は、某会社の求人広告に履歴書を送った場合、19通めで面接が可能になったが、国籍はフランス人でもモロッコ系の名前だと54通送る必要がある。そして国籍がモロッコの場合は277通。

3919
前号の特集で触れられていたドメスティック・バイオレンスDVだが、2006年にカップル間で起きた殺人事件は168件(女性被害者は137人)。3月14日から、DV被害者専用の全国共通の電話相談番号3919*が設置されたが、初日は2000コールあり、ピークだった13時台には1秒間で500コール! 相談に当たっていた全国女性連帯連合に属する23人は大忙し。
*市内通話料金。相談にはフランス語だけでなく、英語、スペイン語、アラブ語でも答えてくれる。

ハト減らし作戦の新手は〈鳩舎〉。
ラ・ロケット通りをぶらぶら歩いていると、巨大な巣箱のようなものがラ・ロケット公園の入口に立っているのが目についた。そばの立て札をみると、ピジョニエ(鳩舎)だった。ハトを餌と水でおびき寄せてこの場所に慣れさせ、卵を産ませたあと卵に針をさしてヒナがかえらないようにする、つまりハト減らし作戦のためなのだそう。
ここのピジョニエはつい最近設置されたばかりで、市内で2カ所目。第1号の14区ポルト・ド・ヴァンヴのものは、この方法で1年半の間に500個の卵を処理したという。手を変え品を変え、ここ何十年とハト撃退に頭を悩ませてきたパリ市。今度の作戦は成功するか、お手並み拝見!(し)

●安楽死裁判で医師に禁固1年
 2003年にがん末期患者を安楽死させるためにカリウムを点滴し、毒物投与の容疑に問われた医師と看護婦の裁判で、ドルドーニュ重罪院は3月15日、ロランス・トラモア医師に執行猶予付禁固1年の有罪判決を下した。看護婦のシャンタル・シャネル被告は無罪。同医師はすでに1カ月の職務停止処分を受けたため、今後も医師としての活動は続けられる。医療現場では安楽死が行われながらも、法律上では違法であることに抗議の声が高く、安楽死を行ったとする医療関係者の署名が週刊誌に公表されるなど、裁判の行方が注目されていた。
●大統領選、12候補が確定
 3月16日に大統領選への立候補届出が締め切られ、憲法評議会は19日、立候補に必要な国会・地方議員500人以上の署名を提出し立候補を受理された12人の候補者の名前を発表した。候補者はサルコジ氏(民衆運動連合UMP)、ロワイヤル氏(社会党)、バイルー氏(フランス民主連合UDF)、ヴォワネ氏(緑の党)、ビュフェ氏(共産党)、ドヴィリエ氏(フランスのための運動MPF)、ルペン氏(国民戦線FN)、ブザンスノ氏(革命共産主義者連盟LCR)、ラギエ氏(労働者の闘いLO)、ニウ氏(狩猟・釣り・自然・伝統CPNT)、シヴァルディ氏(労働者党PT)。署名集めが危ぶまれたボヴェ氏も503人の署名でからくも候補に。一方、21日、シラク大統領は初めてTV演説でサルコジ候補への支持を表明。
●ムハンマド風刺画裁判、シャルリー紙無罪に
 ムハンマド(マホメット)を題材にした風刺漫画掲載はイスラームへの冒とくとして風刺週刊紙シャルリー・エブドが訴えられた裁判で、パリ軽罪裁判所は3月22日、風刺画を「信者を傷つける性格のもの」としながらも、「信教の尊重と宗教への批判の自由は対をなす」として、無罪放免を言い渡した。原告の仏イスラーム組織連合とパリ大モスクのうち、前者は控訴。
●〈国のアイデンティティ〉論争
 サルコジ大統領選候補が、公約として「移民・国家アイデンティティ省」の新設を打ち出したのを受けて、ロワイヤル候補がその発言を非難しながらも、集会で国歌マルセイエーズを歌い、フランス人はみな国歌を歌えて、革命記念日には国旗を掲揚すべきだと発言。バイルー候補は、両候補の発言を「ナショナリスト的強迫観念」によるとして批判。それに対し、ロワイヤル候補は「私は国家とナショナリズムを混同する者ではない」と反論し、議論が過熱している。
●国立宇宙センター、UFO情報をネット公開
 国立宇宙研究センター(CNES)は3月22日に未確認飛行物体(UFO、仏語でOVNI)に関する情報(証言、写真等)をインターネット上で公開(www.cnes-geipan.fr/geipan)。公的機関のUFO情報が公開されるのは世界初。1950年以降、国内で警察に届け出られた1600件のUFO確認情報のうち400件が公開されており、年末までに全情報を公開する予定。
●幼稚園前での不法移民逮捕に議論沸騰
 3月20日、パリ19区の幼稚園前で、孫を迎えに来た不法移民の中国人男性の身柄を警察が拘束し、間に入ったヴァレリー・ブコブザ園長の身柄を23日に6時間に渡って拘束したことに批判が噴出している。不法移民擁護団体によると、警察は検挙に反発する親たちともみ合いになった際に催涙ガスを使用したという。一方、検察局は警察による検挙を妨害した人間を召喚するのは合法的な行為と反論している。この事件を左派陣営の大統領候補や教員組合、人権擁護団体などが一斉に非難。内務省は学校付近での検挙を控えるよう指示。
●水泳世界選手権、シンクロと自由形で金
 オーストラリアのメルボルンで開催中の水泳世界選手権で、3月22日、シンクロナイズド・スイミングのソロ、フリールーティンでフランスのヴィルジニー・ドデュ選手が99.5点で3大会連続の金メダルを獲得。日本の原田早穂選手は4位。また、同大会で25日にはロール・マノドゥー仏選手が400m女子自由形で金メダルを、男子自由形リレーでは銅を獲得。
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