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L'Ourcine — カジュアルな雰囲気で楽しむ本格派のビストロ。
 13区の人気ビストロ。コースは昼も夜も同じで30€。前菜、メイン、デザートそれぞれをメニューから自由に選べるシステムだ。昼なら前菜+メインか、メイン+デザートを選ぶ22€コースもある。
 黒板に書かれたメニューはどれもおいしそうで悩んでいると、友人は涼しい顔で魚のスープと、ホタテ貝のローストに決めたと言う。しまった。ホタテを取られた。ならば私はと、店員さんおすすめの鶏のラヴィオルのポシェと豚のフィレミニョンのローストにする。昼だったので、ワインは幅広いチョイスのあるグラスワイン(5〜6€)から選んだ。
 前菜が給仕される前のひとときに、アミューズ・ブーシュとして小さなグラスに入った鮮やかなニンジン色のムースが現れた。ちょっと贅沢な嬉しいサービスだ。前菜の魚のスープは、ニシンの卵のくん製をあしらったクリームがあらかじめ皿に置かれ、その上から熱々のスープが注がれる。岩礁魚のスープに、スモークサーモンのような香りが加わり繊細な味わいに。なかに細切りのチキンが入った大判のラビオリともいうべきラヴィオルのほうは、 泡あわのクリームにうずもれてシャントレル茸がたっぷり。細ネギのみじん切りがちょうど薬味のようで面白い。ゆで加減も素晴らしくアルデンテ! さすがにおすすめだけはあると納得の味だ。
 メインの豚フィレミニョンのローストには、ニンニクのコンフィと芽キャベツのポワレが添えられ、シンプルながら満足の一品。まるまると大きなニンニクのコンフィは、皮から取り出すと極上のソースとなって柔らかな豚肉と一緒に食すると、もう幸せがいっぱいだ。友人のホタテも、見栄えのする料理で、たっぷりのパセリバターで調理され、あしらわれたアンディーブの苦みがいいアクセント。
 初老のビジネスマンたちはじつに美味しそうにバナナムースとかを食べていたけど我々はパス。次回は夜にフルコースを堪能することにしよう。(里)









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