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| 女性の体の崇高さを讃える。"Les Figures d'Eros" | |||
| ロダンが1890年から1917年の間に生のモデルを前にして描いた、ヌードのデッサンと水彩画140点が展示されている。題して「エロスの像」。 ロダンが残した9千枚ほどのデッサンのうち、エロティックなデッサンと水彩画は数千枚に達していた。友人だけに見せたものや、誰にも見せず「秘蔵」として取っておかれたものもあった。そのうちの約140点が今回展示されている。 ただのヌードではない。女性モデルが大股開きでわざと性器を見せた作品が数多くある。しかも、その部分を強調するかのように、性器が赤く塗られている。顔がなく、脚と性器だけのデッサンもある。分娩台に乗った出産時の妊婦、あるいは婦人科医の診察を待つ女性のようだ。 オルセー美術館にある、女性の性器を超リアルに描いたクールベの「世界の起源」を思い出すが、クールベ作品のあまりのリアルさを前にした時に感じた居心地の悪さは、ロダンの作品の前では感じられない。ロダンのヌードには、女性の体への賛美がストレートに表現されていて、下品さや猥褻さは微塵もない。クールベ作品が猥褻だというつもりはないが、のぞき見趣味的なところがある。コレクターからの注文で描いた絵だったから、依頼主の気持ちに沿ったのかもしれない。それに対して、ロダンのヌードには崇高ささえ感じられる。女性の体の崇高さと、それを讃える作家の心の高揚が素直に伝わってきて、感動する。 クリムトのエロティックなデッサン(オヴニー563号)、そしてマイヨール美術館で開催中のパスキン展の作品と比べてみると、クリムトもパスキンも、作品によってはポルノすれすれのきわどい線を行っているが、それがロダンにはない。 しかし、気になるのは、594号で書いたように、どうみても数秒も持たないような不自然なポーズがいくつもあることだ。普通のモデルではつとまらない。説明を読んで、納得した。ロダンは、プロのダンサーをモデルにして、このようなポーズを取らせたのだった。そうまでして脚を広げさせることにこだわったロダンの頭の中を覗いてみると面白い。クリムト同様、リビドーの高い人だったに違いない。モデルたちとの奔放な関係は、晩年も変わらなかったという。(羽) |
![]() Femme nue etendue sur le cote 1900 D. 3996 CR: Musee Rodin, Paris. ロダン美術館 : 79 rue de Varenne 7e 3月18日迄(月休) |
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| G A L E R I E | |||
| Ithemba ショールーム兼ギャラリー〈イテンバ〉は、アフリカのエイズ患者、特に社会から疎外されがちな女性を、アートを通して、経済、心理、医療面で支援している。責任者のシリル・ヴァレさんはもともと家具デザイナーで、自分のアトリエに2002年にイテンバを、翌年に非営利組織NPO "Dessine l'espoir" を設立した。 音楽家たちのエイズについてのメッセージを、アフリカ南部のエイズ患者の女性がTシャツに刺繍する。また、フランスのデザイナーがデザインした電球のランプを、彼女たちが手仕事で作る。これらの商品をイテンバを通して販売し、その売り上げでNPOが活動する仕組みだ。 昨年12月からは、"One month of love"と題した、コンドーム24個入りギフトボックスを販売している。24人のアーティストが個装デザインをした。フランスの若者にエイズにもっと関心を持ってもらいたい、とシリルさんは言う。ボックスの売り上げの一部はNPOへ。そのボックスのカバー作品の写真家、アンヌ=カトリーヌ・ベッケル=エシヴァールの最新作15点を4月2日迄展示。魚の頭が主人公のシリーズだ。(羽) |
![]() Viaduc des Arts, 67 av.Daumesnil 12e www.ithemba.fr |
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