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パリの子育て・親育て — 27
ママ友はできたけど…。
 日本語に「ママ友」という造語がある。子供を介してママ同士が友だちの時に使う。私もミラを託児所に預けてから、フランス人のママ友ができた。中でもミラと仲良しのギャスパーとルシールのママとは、かなり親しく付き合っていた。
 だがある時、ギャスパーとルシールのママが大喧嘩を始めてしまった。そしてなぜかルシールママは、喧嘩のやりとりメールを私の家にまで転送してくるようになった。最初のメールを読むと、どうもギャスパーママがルシールママの義兄を誘惑し、大金を借りたが返さない云々といった内容だった。だが、私は続きが読みたくないので、次々来るメールをすぐに削除した。二人の争いは静まらず、託児所の責任者に知れ渡るほど険悪になるばかり。そのころには、私も争いにうんざりしていたので、ミラには悪いが、なんとなく彼女らとの付き合いを避けるようになった。それでも、特にギャスパーママからはいまだに遊びの誘いが来る。その度に理由をつけて断るのだが、ついに先日電話口で、「いい加減にしてよ、近いうちに必ず電話して」と捨てぜりふを吐かれ、電話は切れた。日本人の私としては、「これだけ断っているんだから、ちょっとは察して」と思うのだが、フランスに以心伝心的思考回路はないのだ。そうして小心者の私は、はっきりとした態度を取れずに、今日も電話のベルに怯えるのであった。(瑞)

●ポルト・ドレの水族館
 ポルト・ドレのメトロを出てヴァンセンヌの森に向かう途中、立派な建造物が左に見える。1931年の植民地博覧会の名残であるこの建物が、数年前までアフリカとオセアニア美術館として機能していたのを覚えている人、そしてここの地下にひっそりと存在する水族館の不思議な魅力にとりつかれた人は多いに違いない。美術館自体は、この夏開館したケ・ブランリー美術館に吸収されてしまったけれど、水族館だけは相変わらず静かに、けれど確かに存在している。久しぶりに娘を連れて訪れてみた。12月31日まで "Poissons et crocodiles d'Afrique" という企画展が開かれている。
 アフリカ大陸を取り巻く海、大陸に流れる河、そして湖に生息する魚やワニたちの生存が危うくなっている、これは発展していく社会を担う私たち人間に大きな責任があるのだ、と展覧会は警告を与える。去年話題になったドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』を思いだす。
 6歳の娘は展覧会の内容よりも水槽で悠々と泳ぐ色とりどりの魚をスケッチしたり、ちっとも動かないワニに話しかけるのに夢中になっている。そういえばワニの数は増えたけれども、以前たくさんいたカメたちの姿が消えた。係員に尋ねると「カメは他所にあげてしまいました」とつれない返事。水の中で手足を広げて泳ぐカメたちは本当に可愛かったのに…少し残念。見学者は、家族、親子連れが多いけれど、恋人たちの姿もちらほら。そうそう、私もずーっと前はここでデートしたんだっ
け…。昔を懐かしむのは、年をとった証拠でしょうか? (海)





Palais de la Porte Doree-Aquarium
Tropical : 293 avenue Daumesnil 12e 01.4474.8480
10h-17h30(火休)。3-5.7€。


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