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—パリ市の新しいプール—
アール・デコ建築と最新設備が融合。
 現在パリ市は、13区、19区に大型プール施設を準備中だ。双方とも今年夏の完成を目指し、工事が進められている。今回は19区エドゥアール・パイユロン通りの建設現場を見学。現場では研修生のポリーヌさんがお出迎え。「危険ですから」と、ヘルメットと長靴が渡された。今日は朝から雨降り。ぬかるみに注意しながら、広大な敷地に入る。実はここには、以前にもプール施設があった。だが老朽化のため1991年以降閉鎖していた。「この辺は学校も多い地域。久々のオープンに子供も喜ぶでしょうね」とポリーヌさんは微笑む。
 まず案内されたのは、レンガ造りのアール・デコ風建築物だ。1933年に建築家リュシアン・ポレにより建てられたもので、1998年には歴史的建造物に指定されている。中に入ると、すぐに25×20m幅のプールが眼前に広がる。もちろんプールの水はまだなく、セメントの灰色ばかりが目立つ物寂しい光景だ。だが目を凝らすと2、3階部分の更衣室や回りの柱は、オレンジとブルーの幾何学的な模様のモザイクで彩られていれる。弓形にしなるガラス張りの高い天井からは、光が降り注いでいる。ポリーヌさんは語る。「今回設計を担当したマルク・ミムラム氏は、チュイルリー公園に向かってセーヌに架かるソルフェリノ歩道橋も手がけた人物です」。この天井のしなり具合は、橋の専門家でもあるミムラム氏のこだわりなのだろうか。ちなみに天窓の費用だけで、40万ユーロかかるとか。
 別館では、冬はスケート、夏はローラースケート場となる800m2のリンクが建設中だ。数人の男性が雨で浸水したコンクリートの床を掃除している。また別の建物では、建設中のジャクジー、幼児用プールも見られた。サウナ、フィットネス室、カフェテリアも併設予定というから、かなり近代的な施設になるのは間違いない。「30年代の建築遺産を十二分に活かした最新設備のスポーツ施設になる予定です」とポリーヌさんは胸を張る。今から完成が楽しみだ。パリ・プラージュもいいけれど、今年はパリの最新プールも積極的に利用したい。(瑞)


●Piscine-patinoire Pailleron :
30 rue Edouard Pailleron 19e
●Piscine Seine-Est : Au port de la Gare 13e
(ミッテラン国立図書館横、セーヌ川沿い)

工事は延滞の恐れも。詳細はパリ市のサイトで要確認。


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