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La Maison Carrier — 洗練されたサヴォワの郷土料理が楽しめる。
 「あぁ寒」と、白い息を吐いて早歩き。そして暖かい室内に迎えられた時の、身も心もとろける感じ…。ここ〈メゾン・キャリエ〉の木の扉を開けると、そんな快感に包まれる。席について体が暖まったところで、すすめられるがまま地酒の食前酒で乾杯。透かしてみると少し緑がかった、冷えた白の発泡酒がキュッと喉を通っていく…やっぱり冬はいいなぁ。
 今年で103周年を迎える高級老舗レストラン 「アルベール・プルミエ」の料理長ピエール・キャリエ氏は、より手軽にサヴォワの郷土料理を楽しめるようにと、お隣に〈メゾン・キャリエ〉を開いた。97年の開店以来ずっとステファン・ガッソ氏が料理長を務めている。メニュー1頁目には「祖母の田舎料理を再訪して」と、ある。この地方の農家を再現した、煖炉が暖かい木造りの家はむしょうに居心地がいい。
 丁寧なボーイさんにおすすめを尋ねると、「自然界では出会うことのないオマール海老と豚を、シェフが皿の上で出会わせた」というオマール海老と豚足のクリーム煮。細切り豚の皮のゼラチンと、さっぱりオマールの舌触りも、軽やかな味もいい。友人は、定番のブダン・ノワールを「華やかでブダンにも合う」とすすめられたサヴォワの白ワインと共に。
 メインには、友人は鹿のステーキ、私は薄切り子牛のクリーム煮をグラチネしたもの。クリームやチーズ料理は重いのでは、と敬遠しがちなのだが、前菜・主菜と連続クリーム仕立てなのにまったく心配無用なのだった(とはいえ、運動もしないため翌朝までお腹はすかなかった)。チーズ数種で食事を締めくくると、満腹ですっかり体もポカポカ、冷たい空気のなかに飛び出し雪の中を歩きたくなった。
 平日なら、セットメニューが22ユーロから。夏なら、モンブランを眺めながらテラスで食事もできるのだそうだ。(美)


44 route du Bouchet 74400 Chamonix Mont Blanc
04.5053.0003 月休

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