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パリ郊外ル・ランシーの高校生
暴動は絶望的な行為…。
 昨年11月、パリ郊外のクリシー・ス・ボア市で、警官に追われた3人の少年が電力公社の変圧施設に逃げ込み、2人が感電死し、もう一人が重傷を負った事件をきっかけに、パリ郊外やフランス全国の大都市近郊で暴動が起こり、3週間続いた。私たちの高校はその隣町のル・ランシー市にある。3年生のエスティバンは、〈93(セーヌ・サン・ドニ県の県番号)の呼びかけ〉に積極的に参加し、"93" のイメージ向上を図っている。
あの3週間で起こったことの意味は?
 「誰かが企てたことではなくて、自然発生的な動きだったと思う。この数年間、うまくいかないことばかりが蓄積して、緊張感が高まるばかりで、爆発寸前だったんだ。若者たちは国から見放されたと思っているから、初めから対話を交わすつもりはなかった。誰も耳を傾けてくれないことはわかりきっていた。だから暴力に訴えたんだ。自分たちの街を荒らし、自分たちの車を燃やした。ひたすら絶望的な行為だったと思う」
どうやったらこんな状態が変わるのかな?
 「若者たちがいちばん望んでいることは、自分たちを認めてもらうこと。そしてきちんと生きていくための手段を与えてもらうこと。フランス全体が、大都市郊外の現状をきちんと知ることだと思う。彼らは、すごい貧困の中で生きているんだし、未来はないんだ。でも実際に生きているとわかるけれど、いろんな市民団体が市と協力しながら、いろんなアングルから企画を出している。そんな市民団体にどんどん国が援助すべきだよね。そして警官たちは態度を変えるべきだよ。行動でもあるいは言動上でも、若者たちに対するあの傲慢で時には暴力的ですらある態度はやめなくてはいけない」(インタビュー:ノラ)




エスティバン(文学系 3年生、17歳)


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