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Jules-Edouard Moustic—
グロランド国のテレビ番組司会者。
 毎週土曜日20時25分から、カナル・プリュスはグロランド国(首都はグロヴィル)のテレビ局に乗っ取られてしまい、その国で起こった一週間のできごとが続々と流される。どこかの共和国で起こっていることと相似しているけれど、ずっと残酷でこっけいでかなりアナーキー。耳の大きい大統領の口からも差別用語が飛び出したりする。30分間、100万人以上の視聴者は腹を抱えて大笑い、日常のイライラから解放される。
 このポリティカル・コレクトネスと対極にあるようなパロディー番組を、番組開始以来12年間、ユーモラスな表情とともに司会しているのがジュール=エドゥアール・ムスティック(本名はクリスチャン・ローグ。54歳)。
 父は化学者だったが、早くから学校離れ。レストランやレコードショップで働き、23歳の時にラジオの世界に首を突っ込んだのをきっかけに、ギャグ作家としての才能を開花させていく。「私たちは何でも怖がるような時代を生きているけれど、そんなおびえの殻をぶっこわしたい。好き勝手なことを言っているという意味で、この番組は政治的なんだ」(真)

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