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パリ郊外ル・ランシーの高校生
哲学の授業が始まった。
高校3年生になると、突然〈哲学〉の授業が始まる。バカロレアの受験科目だからだ。はたして、週8時間とはいえたった1年足らずの授業で、バカロレアの問題に答えることができるようになるのだろうか。ジュリアに感想を聞いてみた。
哲学には関心があったの?
「夏休みにヨースタイン・ゴルデルの『ソフィーの世界』を読んで、これなら哲学も面白そうだなあ、と哲学の授業をけっこう楽しみにしていたんだ。でも授業が週8時間もあるから、いい先生に当たればいいなあ、と思っていた」
で、先生は?
「最初の授業の時はもうがっかりだった。優秀な先生にはちがいないけれど、話し方がどこまでも陰気で退屈。でも最近はようやく慣れてきたし、授業もスムーズに進んでいる。でも哲学の授業で、じっくりと考察することを学べると期待していたのに、授業のほとんどが、バカロレア合格対策ということもあって、哲学史にしぼられているのがとても不満だわ」
哲学の授業はむずかしいと思う?
「そんなにむずかしいとは思わないけれど、大変なのは、ときどき提出しなくてはいけない小論文。いろいろアイデアはあるけれど、それをどんな風に論文にまとめていくのかが、今のところさっぱりわからない。きょうは金曜日でしょ、最初の論文の提出は来週の火曜だというのに、まだ一行も書けてない! でもクラスメイトに聞いてみても、みんな同じように苦しんでいるから、あまり心配しないようにしている。今度の小論文は20点満点で10点とれたら、満足だなあ。まだバカロレアまで1年あるんだから」(インタビュー:ノラ)
ジュリア(文学系 3年生、16歳)
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