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国が技術を守っていて、生産高も限定。 |
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| セーヴル磁器製造所は、サン・クルーの森とセーヌ川に包まれるようにたたずむ。ルイ15世が建立させた工場では、250年前と変わらぬ方法で今も作品が作られている。 歴史的建造物に指定されている建物に入ると、19世紀に作られた高さ10mの大窯が見学者を見下ろす。工場内には全部で27のアトリエがあり、職人たちはそれぞれ受け持ちの工程を担当する。ろくろ、鋳造、釉薬(うわぐすり)かけ、絵付け、金箔はり…。みな確かな手つきで寡黙に作業を進める。ここは、工場にありがちの慌ただしさとは無縁の世界。彼らは納得いくまで作品と向き合っているように見える。それもそのはず、セーヴル磁器は、国がその技術を守り、生産数も限定しているという。「ここでは皿、像、壺などさまざまなものを作りますが、年間約6000品しか生産しません。一般の工場なら一日に6000品かもしれませんが」とガイドのバルバラさんが説明する。だから売上高やノルマによるストレスがない。そのうえ職人はみな公務員だから、生活も保障されている。職人にとっては桃源郷ではないだろうか。 ![]() ふとアトリエの隅に目をやると、作りかけの胸像があった。「タイ王朝からの注文です」とバルバラさん。さすがにお得意さんは庶民ではないようだ。続いて、染料のストックがある部屋へ。棚に大小の小瓶が詰まった空間は、まるで中世の魔法使いの隠れ家のよう。ここでは常時900色以上の染料が保管されている。 最後に、でき上がった商品を販売するギャラリーへ。優雅な曲線の壺、古代遺跡を模した置物など、ほとんどが伝統的な型の複製品。だが近年は、画家やデザイナーなどと組み、モダンな柄の皿なども作っている。どれもやはり値段は張る。ぼんやり商品を見ていると、ふと目に入ったポンパドゥール夫人の彫像に、「別にあなたが買ってくれなくっていいの」と、言われたような気がした。商業主義とは一線を画する陶磁器さまの誇り高い叫びだったのか。その声は、今の時代にかえって清々しく響くのだった。(瑞) Musee de la Ceramique : 4 grande rue 92310 Svres 01.4114.0420 M。Pont de Sevres manufacturedesevres.culture.gouv.fr/ *同敷地内の陶磁器美術館には世界の陶磁器 が集合。壺のコレクションは必見。 *磁器製造所はグループ見学可能。 (詳細/要予約 01.4534.8983) |
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