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パリの子育て・親育て — 10
ミラを連れて里帰り。
 ミラが3カ月のころ、8月の丸一カ月、親子3人で日本に滞在した。長時間の飛行機は子供には辛いものだが、ミラくらいチビだとかなり寝ていてくれる。医者からは、「赤ちゃんには離着陸時に飲み物を飲ませれば、耳がつーんとするのを防げる」とアドバイスされた。
 日本に到着し、早速両親に孫の顔を見せる。あんなに出産に反対だった母も、男の子を欲しがっていた父も、「あんたが小さいころよりずっと可愛いねえ」と目尻を下げっぱなし。さて2年ぶりとなる久々の里帰りは会いたい人が多く、日々移動ばかりとなる。汗っかきの赤ちゃんは衣装変えの回数が結婚披露宴顔負けなので、特に荷物がかさばるもの。それに加え、海を越えてわざわざベビーシートまで持ってきてしまったが、仏版シートはなぜか日本の車に装着できず、結局別のものをレンタルするはめに。そのレンタルシートにミラを乗せて、軽井沢の山荘や秩父のキャンプにも出かけてみた。
 ジルと私の大きな大きな楽しみは温泉だった。シャワーしか付いていないパリの住まいに心底辟易していた私は、日本滞在中、何度温泉や銭湯に足を運んだかわからない。ミラはもちろん温泉は初体験だ。初めてといえば、彼女が生まれて初めて飲み物以外の固形物、卵豆腐を食べたのも日本。初めて口に含んだ時の、ミラの「あれっ」と驚いたような表情を忘れられない。(瑞)

体の「汚〜い」が主役のエキスポへ。
●Crad'expo

 昨年末からパリのメトロで、少女が鼻に指を入れてニヤッと笑う写真に虚を突かれた人も多いのでは。これは現在ラ・ヴィレットの科学産業博物館で開催の "Crad'expo" のポスター。このエキスポの主役は、おなら、ゲップ、鼻水、鼻くそ、くしゃみなど、普段人前で話題にするのがはばかられる体の現象の数々。17の展示を通し、大笑いしながら人体の不思議にアプローチする。
 〈Pan! dans le pif〉は、鼻毛がうっそうと茂る鼻腔めがけ、ボールを打ち込むゲーム。汚れた空気が鼻に入るとくしゃみが出るという体の機能を、大胆に視覚化したものだ。また〈Le jeu du pipi〉は、肝臓の働きが学べるコンピュータゲーム。画面上で、尿に有効な成分を見分け、余分な水、カリウム、ナトリウムは捨てなければならない。そして極めつけは、謎のボトルの中の匂いを嗅ぎ、足、脇などの体臭を当てるゲーム〈Le corps qui pue〉。この展示だけはさすがに人気がなく、3歳位の小さな子供だけが、よく分からないままに「くちゃーい」と顔をしかめていた。
 見る、触る、聞く、嗅ぐと、五感をこんなにもフル回転させられるエキスポは久しぶり。「腸ってなんて長いんだ!」「食物を消化中の音は、雨の日の道路工事の音みたい」などなど、子供たちがここで出会う驚きは、お勉強という枠を軽々飛び越えるものだろう。対象年齢は5歳から12歳だが、3歳から大人まで楽しめる。(瑞)

Cite des Sciences et de l'Industrie :
Parc de la villette, 30 av.Corentin-Cariou 19e
M。 Porte de la Villette www.cite-sciences.fr/
8月21日まで。
火-土 10h-18h、日10h-19h。月休。5e。
予約をおすすめ(+1.6e 0892 697 072)。
●"Petit Vampire va a l'ecole"
 学校は夜、どうなるんだろう? 本当に誰もいないのかな? と子供たちは疑問を抱いているにちがいない。
 ある夜、こども吸血鬼が「ボク、学校に行きたい!」と叫ぶ。まわりの亡霊や怪物はビックリ。「朝までに帰るのよ」とおかあさん吸血鬼。愛犬と学校にやって来てみたけれど、夜なのでだ〜れもいない。かなしいかなしいこども吸血鬼。そこで死神が先生に、亡霊たちが生徒になって夜の学校開設。
 朝になって先生にあてられたミシェル君。宿題をやってなかったので、大あわて。ところがノートにはきちんと宿題ができている…。
 スファールが描くキャラクターたちは、相変わらず生き生き可愛い。(真)

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Ed. Delcourt
8.9

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