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パリの子育て・親育て — 2
二等身のわが子の影。
 妊娠がわかったらのんびり妊婦ライフに浸っているだけではいけない。まずは乳幼児手当を受けるため、妊娠証明書を健康保険金庫と家族手当金庫に送る。また希望の産院があれば早めに予約をする。私の場合は友人おすすめの産院に連絡したが、4軒目でようやく予約ができた。なんでも人気の産院には、まだ妊娠前でも予約を入れなくてはいけないという。加えて出産後に託児所を考えているのなら、妊娠中に区役所に予約をしないといけない。パリの赤ちゃんは、誕生前から競争社会に巻き込まれてしまうのだ。
 さて妊娠中の楽しみは、胎児の成長具合がパソコンの白黒画像でわかるエコグラフィー(超音波断層装置)。これで初めて二頭身のわが子の影を見た時の気分はちょっと忘れられない。人間というよりピーナッツ。自分の体内にいるのだから限りなく近い存在なのに、まだ顔すら知らない謎の人物…。この奇妙な気分に味をしめ、毎月の検診でもらったエコー画像を自宅の壁に貼るのが趣味になった。ジルと一緒に、ピーナッツの影をよく眺めて過ごした。だが来客時には恥ずかしいので慌てて外したりもした。
 そんな母親若葉マークの私をたしなめるかのように、5カ月ごろにはおなかの内側からノックを感じるように。胎動だ。天然温泉が体内でポコポコ沸いているような感覚に似ていた。(瑞)

*乳幼児手当(Allocation pour jeune enfant)の詳細は:
http://www.caf.fr/catalogueaje/bas.htm

子ども向けの、楽しいセーヌの船旅。
●La croisiere enchantee
 エッフェル塔のすぐ前から出ている "Bateaux Parisiens" が、子ども向け「パリの船旅」をやっていると聞いて、さっそく娘と行ってみた。あいにくの雨にもかかわらずなかなかの盛況で、専用の窓口でチケットを購入し列の後ろにつく。全面ガラス張りの船に入ると「子どもは真ん中、保護者は両脇」と指示され、せっかくお休みの日なのに親子は別なの? 幼稚園や学校みたいだな、と思う。小人の扮装をした若い男女、リリュとフィルーを案内役に、船はセーヌの上を滑るように進む。
 「水夫の詩を書いたジャック・プレヴェールって誰?」、「オルセー美術館に大時計がかかっているのはどうして?」、「ポン・ヌフって本当に新しいの?」、「ノートルダムのガルグイユって何のため?」、「ポン・マリー橋の下をくぐる時に祈ると願いが叶う !?」。パリの歴史のお勉強は楽しいけれど、そればかりが1時間も続くと、幼い子どもたちにはちょっと退屈かもしれない。もうじき4歳になるわが娘もとうとう親指をくわえ始めた。
 案内役は、手拍子を取らせたり、いっしょに歌を歌わせたり、子どもたちの集中力を維持させていく。その甲斐あってか、泣き出したり居眠りする子どもは皆無。最後に「面白かった?」と問いかけられ、子どもと親たちから満足そうな「ウィー!」の合唱。(海)



Bateaux Parisiens:Port de la Bourdonnais
7e 01.4411.3344.
www.bateauxparisiens.com
6月末まで、水土日13h45と15h45出発(20分前に行くこと)、9.50euros(4人以上のグループは8euros)、3歳から10歳向き。フランス語の理解が必須。好天の日を選んで乗船したい。
●Les apres-midi des enfants
 Forum des imagesで、毎週水曜と土曜の3時の回は子ども向けのプログラム。5月のおすすめ作品を紹介。
8日:おなじみウォレスとグロミットのギャグ連続の月旅行。
12日:ケン・ローチ監督の『ケス』。少年とタカの交流を描いた名作。
19日:アルベール・ラモリス監督の『赤い風船』。メニルモンタンの下町を舞台に少年と赤風船の友情物語。
22日:マイケル・カーチス監督の『海賊ブラッド』。得意の海賊に扮したエロール・フリンが大暴れ。
26日:テリー・ギリアム監督の『バロン』。空想男爵の華々しい冒険…。
5.50/4.50euros(26歳未満)
Forum des images : Porte St-Eustache,
Forum des Halles 1er 01.4476.6333
M。Les Halles

『ケス』

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