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 サムライ、カラオケ、スリミ(カニかまぼこ)などの日本語が、すでにフランス語の日常語として辞書にも載っている。その中で、近年フランスのメディアでひんぱんに使われているのがkamikazeという言葉。フランス人は「e」にアクサンのないローマ字表記をフランス語読みにし、カミカゼではなくカミカーズと発音する。
 Kamikazeとは第二次大戦末期、爆弾を載せたぼろぼろのプロペラ機に乗って米軍艦隊を攻撃するために散っていった若い日本兵のことだというのは、義務教育を受けたフランス人なら誰でも知っている。
 しかしメデイアでKamikazeと呼ばれているのは、パレスチナやイラクの自爆テロリストのことだ。若者たちが宗教的政治的イデオロギーに洗脳され自らの命を犠牲にして敵の命を奪うという点では、日本の神風もイスラム原理主義者のKamikazeも確かに同じだ。
 でも日本の神風特攻隊の標的はあくまでも敵国の艦隊であり、少なくとも市民や子供まで無差別に爆破するテロリストではなかった。そして今回のマドリードの列車連続爆破テロリストKamikazeのように大勢の市民、通勤客まで狙いはしなかった。
 日本軍が犯した数々の犯罪を弁護する気は全くない私でも、Kamikazeという言葉が自爆テロリストという意味でフランス語に定着しつつあることになんとなく納得できない気持ちだ。
 日本がイラク占領軍に参加しているいま、日本の自衛隊が自爆テロの犠牲になっても、フランスのメデイアは「カミカゼのテロによる」というのだろうか。(彫谷)

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